2017年03月02日 | カテゴリ:未分類

―後悔しない人生最期の過ごし方―

岡山県医師会・岡山県病院協会主催の県民公開医療シンポジウムに参加しました。 

 厚生労働省の伯野晴彦氏の特別講演「人生の最終段階における医療の在り方とご自身の選択」では、人生の最終段階の医療は、徹底的に戦う“治す医療”からQOLを重視した“癒す・支える”医療へと移行していく。最期まで尊厳を尊重した人間の生き方の視点をおいた医療を目指すことが重要である。そのためには、人生の最終段階の治療・療養について、患者・家族と医療従事者があらかじめ話し合い、計画をしておくこと(アドバンス・ケア・プロセス ACP)が必要となると話された。そのための今後の取り組みとして、「人生の最終段階における医療の在り方」について国民への普及啓発と医療従事者の研修をあげられた。

 慢性期・療養型の病院には、寝たきりで、四肢が拘縮して、気管切開して、長期にわたって経管栄養を受けている患者さんが大勢おられる。延命治療については、家族に意向を尋ねている。本人は、人生の最終段階をどのように過ごしたいと思っておられたのだろうか?どのような治療を望まれていたのだろうか? 

 岡山県保健福祉部長の荒木裕人氏は、「幸福な長寿社会の実現に向けて」と題して岡山県の現状を話された。平成28年度岡山県民の調査 「あなたは余命が6か月程度あるいはそれより短い期間と告げられた場合、療養生活は最期までどこで送りたいですか」では、『自宅で療養して、必要にならば終末期における症状を和らげることを目的とした緩和ケア病棟に入院したい』という回答が一番多いという結果。

平成29年度から、最期にどんな医療を望むのかを元気なうちから考えておこうという啓発事業「新晴れの国生き活きプラン(案)」が推進されるとの事。その事業の保健・医療・福祉充実プログラムでは『県民が人生の最終段階まで自分らしく生きられるよう、リビングウイルなどを活用し、受けたい医療について考え、家族や関係者と十分は話し合いが行える環境づくりに努めます』と掲げ、その指標を人生の最終段階で受けたい医療について家族と話し合ったことがある60歳以上の県民の割合 46.7%→70.0%としている。

 医師の立場から「私の最期の選択」という内容の指定発言や感動のメッセージもあり、とても充実した半日だった。ここに来て、やっと動き出したか・・・と思った。

誰もが、苦痛のない穏やかな最期を迎えたいと望んでいるだろうし、できればピンピンコロリを願っているだろう。産まれ方は選ぶことはできないが、死に方は選ぶことができる・・・私は今、2種類の終活ノートを準備している。そろそろ書いてみようかなと思った。

 

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