2018年05月30日 | カテゴリ:未分類

平成30年5月24日(木)、大野浦病院(広島県廿日市市)のST五郎水 敦氏を

講師にお招きして研修会を開催しました。

 

高齢の入院患者さんが多い当院の悩みは、患者さんの「お口の問題」です。

経管栄養を受けている患者さんや絶食中の患者さんは「お口の問題」が特に深刻です。

常にお口が開いているため、舌の乾燥、口唇や口角の荒れ、痰のこびりつき、唾液や痰の貯留・誤嚥、口臭など、毎日口腔ケアをしていても、なかなか追いつかないのが現状です・・・

何とかお口から食事を摂っている患者さんも、次第に口腔の機能や嚥下の反射が低下し誤嚥性肺炎になるリスクが高くなっていきます。

 

看護部摂食嚥下委員会は、このような患者さんの「お口の問題」に向き合ってきました。

加えて、患者さんの「いつまでも 口から食べたい」を叶えることが出来るように、口腔機能の維持・回復につながる訓練の知識や技術を習得したいと感じていました。

そんな時、「そのひとらしく生きるお手伝い 食べる力は生きる力」の理念のもと、食べることに積極的に取り組んでおられる大野浦病院さんとご縁をいただき、研修会を開催することが出来ました。

 

誤嚥性肺炎の原因は、食べ物が気管に入ってしまうものと、睡眠中に細菌に汚染された唾液を無意識のうちに飲み込んでしまうものの2つに分けられます。高齢者でなくても50歳を過ぎると無意識のうちに「微少誤嚥」をしているそうです。

誤嚥性肺炎の予防は、「摂食・嚥下」「発音・発生」といった口腔の機能を維持する機能的な口腔ケアと、口腔内を清潔にして口腔内の細菌の増加を防ぐ器質的な口腔ケアが重要となります。それに栄養・免疫力を高め、抵抗力をつけておくことも必要です。

この3つが誤嚥性肺炎の予防のポイントになります。

 

職員同士での実践や、病室に出向いて患者さんのベッドサイドで実際に口腔ケアをしながらレクチャーして頂きましたが、普段私たちがケアすると、手で払い嫌がる患者さんでも、五郎水さんがケアされると抵抗することなく気持ちよさそうに口を開け協力的でした。

皆、「さすが、すごい、何で?」とその違いに驚いていましたが、コツはしっかりとつかんだようでした。

講義プラス実践でとても有意義な研修でした。

今回は、器質的な口腔ケアが中心でしたが、次回(6月27日)は食事前・中・後の機能的な口腔ケアをレクチャーして頂く予定です。

楽しみです (^^♪