令和5年11月26日(日)POTTプロジェクト代表で日本赤十字広島看護大学名誉教授の迫田綾子先生を講師にお招きし研修会を開催しました。
POTTとは、ポジショニングで(PO)食べるよろこびを(T)伝える(T)の愛称です。
嚥下障害のある人への基本的ケアは、ポジショニング、口腔ケア、呼吸ケアであると言われていますが先生は「姿勢が整えば誤嚥を防ぎ食べられる人はもっといる」と10年余りの研究・教育・実践から、教育プログラム(POTTプログラム)を開発されました。
当院で食事介助が必要な患者さんの状態は様々です。ベッド上で食べる人、車いすで食べる人、円背がひどい人、麻痺や拘縮がある人、嚥下障害のある人、認知症の人・・・
食事時のポジショニングについて本格的に学んでいるわけではなく、経験知で患者さんの食事介助をしていました。
ある研修で迫田先生のお話を聴講し、PTTプログラムを知りました。当院に必要なのは
「これだ!」と感じ、すぐに迫田先生に講師を依頼し、今回の研修に至りました。
当日は、伝達者となる20人を選抜し(看護職員・看護補助者・PT)受講してもらいました。先生の講義と実演で車いす・ベッド上での基本スキルを学びました。この20人には伝承・定着に向けてリーダーとして活動してもらうことを期待しています。そして最終的には食事介助をする全てのスタッフが食事姿勢(ポジショニング)スキルを身に着け、患者さんに安心して安楽に食べる喜びを感じてもらえるようにしたいと思います。