病院 看護部紹介
看護部長ごあいさつ
「ここに入院して良かった」と言ってもらえるケアをめざして
1957年(昭和32年)の開設以来、児島の地に根ざした医療を提供している病院です。
急性期の医療機関からのポストアキュート、在宅や福祉施設からのサブアキュート機能を持ち合わせています。「温かい医療の提供」「信頼される病院」を合言葉として、倉敷・児島地区の地域医療連携に貢献しています。
高齢の患者さまが多いなか、看護部は「日常繰り返される日々のケアを丁寧に行うことが高齢者の尊厳の保持につながる」と考え、『倉敷シティ病院ケア10箇条』を掲げて日々のケアを大切に行うよう努めています。
ベテランの看護職員が、長年培った看護の知識と技術にやさしさ、思いやりの心を添えて「ここに入院して良かった」と言ってもらえるケアを目指しています。
倉敷シティ病院 ケア(看護・介護)10箇条
1、食事:上体を起こして・座って・足底を床に着けて食べよう
口腔ケアで、口腔機能を維持・回復しよう
2、排泄:排泄の要求にはすぐに応えよう
プライバシーに配慮しよう トイレに誘導しよう
3、清潔:「清潔保持の基準」に沿って実施しよう
スキンケアに努め褥瘡、スキンテアを予防しよう
4、離床:1日合計20分以上 ベッドから起き上がろう・座ろう・立ち上がろう
病室から出よう
5、話す:視線を合わせてゆっくりと・丁寧な・前向きな言葉で話しかけよう
声をかけながらケアしよう
会話はドッジボールではなくキャッチボールでしよう
6、触れる:広く・やさしく・ゆっくりと触れよう
7、アクティビティ:良い刺激を与え心身の活動性を高めよう
8、身体拘束はやめよう
9、継続したケアを提供しよう
10、人をケアするプロとして、知識・技術・人間性を磨こう
看護部理念
ケアを受ける人とケアをする人の双方が「よかった」と満足できるケアを提供します。
2025年度(令和7年度) 看護部目標・行動計画
病院スローガン:AIに負けない医療の実践
看護部スローガン:気にかける、話しかける、手を差し伸べる
区分 | 戦略目標 | 指標 | 2025年度 目標値・行動計画 |
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顧客の視点 |
質の高い看護の提供
① 高齢者の意思を尊重した看護
②適切な入院退院支援 |
<療養病棟>
<地域包括ケア病棟> ◇ 在院日数 ◇看護必要度
<外来> ◇待ち時間 ◇ 生活指導
|
◇ 「意向確認書」を意識した医療の提供 ◇ ベッドサイドの時間(患者と向き合う時間)を増やす ◇院内・院外の関係職種との連携で、適切な入院・退院支援を行う |
財務の視点 |
病院経営への参加・協力
① 収益に繋がる数を確保する
② 経費の削減
③病院の知名度を高める |
◇ 外来患者数
◇ 入院患者数
◇ 摂食機能療法患者数
◇ 認知症ケア加算患者数 |
◇ ムダ使いをしない(水道・電気・物品・時間外勤務) ◇営業活動とイベントの開催 ◇ 地域の連携の会・研修会・交流会への積極的な参加 |
業務プロセスの視点 |
安全で安心なケアの提供
① 院内感染防止
② 医療事故防止
③ 褥瘡発生予防
④身体拘束最小化
看護補助者の活用と協働 |
◇ 転倒転落事故件数
◇ 投薬事故件数
◇ 患者誤認件数
◇ 新規褥瘡発生患者数
◇ 身体拘束患者数 |
◇ 感染リンクナース、ICTとの協力連携で院内感染・クラスターの発生を防ぐ ◇ 安全リンクナース、PTとの協力連携で転倒転落事故を減少させる ◇ 褥瘡対策チームが中心となりポジショニングで褥瘡発生を防ぐ ◇身体拘束最小化・認知症ケアチームが中心となり認知症患者のケアの充実、身体拘束最小化に取り組む ◇ 看護補助者の業務とマニュアルの見直し ◇ STの指導・協力のもと患者の「食べる」を支える
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学習と成長の視点 |
働きがいを高める
①心身の健康
②自己啓発
③腰痛対策 |
◇ 目標面接
◇腰痛予防研修
◇ 離職者数 |
◇ 寝たきり職員にならない ◇ 看護部5K(気づく・感じる・考える・変える・継続する)を意識する ◇ 看護職員ラダー、看護補助者ステップに応じた実践能力を高める ◇ 院外に看護実践発表をする ◇腰に負担のかからない介助の知識・技術を身につける |
病床数:80床
4階病棟 45床 | 地域包括ケア病棟入院料1 | 1日平均入院患者数 40人 |
3階病棟 35床 | 療養病棟入院基本料1 | 1日平均入院患者数 32人 |
看護職員の状況(2025年4月)
看護職員 | 35人 |
(看護師26人・准看護師9人) | (男性看護職員3人活躍中) |
看護職員平均年齢 | 48.3歳 |
看護職員平均勤続年数 | 9.5年 |
看護補助者 | 18人 |
看護補助者平均年齢 | 48.2歳 |
看護補助者平均勤続年数 | 8.3年 |
地域包括ケア病棟(4階)45床の紹介
在宅や施設療養中に急性の病気を発症した患者さまに対する治療を行い、回復に向けて支援する「サブアキュート」機能の病棟です。また、急性期病院での高度な医療が一段落した患者さまに対して、治療・看護・リハビリを引き継ぎ、在宅復帰に向けて支援する「ポストアキュート」機能の病棟でもあります。
「入院時のADLを落とさない、向上させる」を合言葉に、離床、褥瘡の予防、転倒転落事故の予防、摂食機能訓練、認知症ケアに力を注いでいます。
【入院期間・入院料】
- 入院期間は、保険診療上60日以内となります。
- 入院料は、一般的な投薬、リハビリ、簡便な検査や処置を含む定額料金です。高齢者の方は、月の医療費の上限が定められているため、負担額は一般病床利用時と概ね変わりません。
【対象となる患者さま】
- 急性期病院での高度な医療により病状は改善したが、完治までにもう少し治療や経過観察が必要な方
- 在宅復帰に向けてリハビリテーションが必要な方
- 在宅や施設で急性の病気を発症したが急性期病院での高度な医療を必要としない方
- 慢性期の病気で検査や治療のために入院が必要な方
- 在宅からのレスパイト入院 1回の入院期間は、原則14日までとなります。
【対応可能例】
酸素療法 |
気管切開・吸痰 |
膀胱カテーテル |
自己導尿 |
人工肛門 |
静脈カテーテル |
経管栄養 |
インスリン注射 |
血糖測定 |
褥瘡・創傷処置 |
その他 |
ご相談ください |
【職員からのメッセージ】

N.A. 47歳
(地域包括ケア病棟 看護補助者)

Y.S. 40歳
(地域包括ケア病棟 副主任)
私は、准看護師の新卒として2003年5月に就職しました。実務経験の後、2017年に通信制で看護師資格を取得しました。結婚・出産・子育てや通信教育を経験しながら20年にわたって勤務することが出来たのは、「時間外勤務が少ない・休みがとりやすい・お互い様という雰囲気がある」働きやすい職場環境だったからだと思います。今は、地域包括ケア病棟の副主任を任されています。高齢・認知症患者さんの慢性期の看護や糖尿病サポーターとして糖尿病患者さんの教育入院に関わっています。新卒・中途入職を問わず、意見交換が出来るポジティブな関係を築いていけたらと思っています。
Y.S. 40歳(地域包括ケア病棟 副主任)
療養病棟(3階)35床の紹介
急性期の治療を終え、病状は比較的安定しているものの、医療的処置が必要なため施設や在宅での療養が困難な患者さまを受け入れています。入院期間が長期にわたる患者さまが少なくありません。看護職員は、褥瘡や誤嚥性肺炎を起こさないように日常繰り返される日々のケアを丁寧に行っています。なかでも、「最期まで出来るだけ口から食べさせて欲しい」というご家族の望みに応えるように、摂食嚥下・口腔ケアに力を入れています。また、患者さまと一緒に四季折々の創作作業を行ったり、生活リハビリを行ったり、レクリエーションを取り入れたりして心身の活動性が低下しないようなケアを提供しています。
生活の場としての「病院らしくない病棟」でありたいと思っています。
【職員からのメッセージ】

K.K. 48歳
(療養病棟 看護師)
私は、1997年に看護師免許を取得しました。子育て中は時短勤務で働いていましたが、子育てが一段落し時間的ゆとりが出来たため、日勤常勤で新しい環境で仕事がしたいと思い、2022年9月に当院に就職しました。久しぶりに常勤で働くことに不安はありましたが、スタッフ間で声を掛け合い、聞きやすい環境でしたのでスムーズに職場に馴染めたと思います。現在、感染対策リンクナース、糖尿病療養指導チームの一員として頑張っています。ほぼ定時で仕事を終えることが出来、仕事と家庭の両立が出来ています。毎日忙しいながらも充実しています。
K.K. 48歳(療養病棟 看護師)

Y.A. 26歳
(療養病棟 看護師)
私は、2019年に看護師免許を取得しました。他病院、他職種を経験しましたが、高齢者と関わることが好きで、生まれ育った地元で高齢者医療を勉強しながら、じっくりと患者さんと向き合い寄り添える看護がしたいと思い2023年5月に当院に入職しました。療養病棟では、寝たきりの患者さんが多いため、日々の観察を丁寧に行い、小さな変化に気づけるよう努めるとともに、ケアや処置の習得に向けて日々取り組んでいます。先輩方は、分からない事をその場で教えてくださり、たくさん声をかけて下さるので、とても働きやすい環境です。またプリセプター制度も導入されており、臨床経験が浅い私にはとても心強く、安心して業務を行うことが出来ています。これからもたくさんの経験を積み、成長していけるよう頑張ります。
Y.A. 26歳(療養病棟 看護師)
外来の紹介
病気と上手につきあっていけるようにお手伝いを
内科全般の医療はもちろん、肝臓・消化器・糖尿病は専門の常勤医師が診療にあたっています。糖尿病に関しては、「おかやま糖尿病サポーター」の研修を受けた看護師、糖尿病重症化予防(フットケア)の研修を受けた看護師が配属されており、糖尿病患者さまの療養生活全般にわたって支援するとともに、「足」のケアにも力を注いでいます。
医師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・検査技師で構成される「糖尿病療養指導チーム」も結成しており、糖尿病の教育入院の対応も行っています。
肝炎に関しては、肝炎一次専門医療機関であり、「肝炎サポーター」として、専門的治療の補助や療養生活上のアドバイスができるよう知識を深めていきたいと思っています。
長年にわたり通院されている顔見知りの患者さまが多く、ご家族からも気さくにお声をかけて頂いておりますが、これからも病気と上手につきあっていけるようなお手伝いが出来るように努めてまいります。
笑顔・親切・丁寧をモットーに、地域の皆さまから信頼される病院・外来を目指します。
リハビリテーション科
放射線科
検査科
薬剤科
当院では外来患者さまの処方を院内で調剤しています。窓口でお薬をお渡しする際にはお薬の飲み方や注意点について説明を行ったり、飲みあわせ等の相談を受けたりしています。飲み忘れなどで余ってしまったお薬についてや飲み忘れないための工夫などもご相談ください。 | ![]() |
栄養科
地域連携室
役割
地域の医療機関や様々な保健・福祉サービス機関との連携を図り、患者さまに切れ目のない医療・看護・介護サービスが提供できるように支援・調整を行います。
患者さまの立場にたち、関係機関との連携がとれるように努めています。
業務内容
・地域の医療機関、施設、在宅サービス事業所などからの入院の問い合わせ、相談。
・入院患者さま、ご家族からの療養上の相談。
・在宅復帰、転院、施設入所などの相談。
・医療費などの経済的な相談。
お問い合せ先
倉敷シティ病院 086-472―7111(代表)
ご利用時間 月曜日~土曜日(祝日除く) 8時30分~17時
担当者 山田、石本
私は、2022年10月に看護補助者として就職しました。それまでは、特別養護老人ホームで介護職員として働いて来ました。2012年に介護福祉士の資格を取得しました。当院は、自宅から近く、残業もほとんど無く、休みも多く、無理なく長く働けると思って就職しました。病院での業務は、高齢や病気で自分のセルフケアが出来なくなった患者さんの療養生活上のお世話が主な業務です。入院退院が重なると目が回る忙しさもあります。患者さんのお世話は決して楽ではありませんが、患者さんから「ありがとう」と言われると嬉しくなります。今までの経験が活かせる場面も多くあり、やりがいを感じながら働いています。
N.A. 47歳(地域包括ケア病棟 看護補助者)